お疲れさまです!
運送・物流業界20年選手のりおです。
以前、トラックドライバーに必要な免許を紹介しました。
今回はさらに、トラックの運転免許以外の、持っていると有利であったり、将来ステップアップしていくのに役立つ資格を紹介したいと思います。
持っていると有利!操作系資格
フォークリフト
フォークリフトは大活躍!
まずはフォークリフトです。
荷物の積み下ろしに欠かせないマシンですね。
なので、フォークリフトは製造業や物流業界でとても重宝されています。
種類としては、主にカウンターバランス式とリーチ式が活躍していますが、他にもいろいろな種類のフォークリフトがあります。
フォークリフトを操縦するには、労働安全衛生法により、運転技能講習、もしくは運転特別教育を修了した者と規定されています。
意外と持っていないドライバーさんも多いのですが、仕事の幅も広がるし、もちろん転職にも有利です。
倉庫や工場などの荷扱作業にも所持していると役立つでしょう。
⇒取得費用の相場はおよそ4~5万ほど
移動式小型クレーン
こんなトラック見たことありますよね
いわゆるユニック車のクレーンを操縦するための資格です。
ユニックとは古河ユニック㈱という会社の製品名なのですが、上図のようなクレーン付きトラックを一般的にユニック車と呼びます。
正確には「移動式小型クレーン」といい、やはり労働安全衛生法にて小型移動式クレーン運転技能講習を修了するよう、定められています。
積み降ろしの際、自分でクレーンを操作して、荷物を積んだり降ろしたりできます。
※ただし、荷物をクレーンに掛け外しするためには、玉掛けの資格が必要です。
※吊り上げることのできる重量は5トン未満までとなります。
自分で荷下ろし操作をするので、通常の荷下ろしとは違ったやりがいを感じるかもしれません。
ユニック車の需要はとても増えています。
持っていて損はないでしょう。
⇒取得費用の相場はおよそ3~5万円ほど
床上操作式クレーン
工場などでよく見かけます。
工場や倉庫などで、天井からフックが吊りさがっているクレーンをご存知ですか?
「ホイスト」や「天井クレーン」などと呼ばれているものです。
例によって労働安全衛生法で、床上操作式クレーン運転技能講習を修了することで資格を取得することができます。
ただし、操作者が「荷と共に前後左右に移動する方式のつり上げ荷重5t以上の床上操作式クレーン」を操作することができる。(5t未満の全てのクレーンも操作できる。)
荷主によってはドライバー自身に積み込みを任せているところもありますから、床上操作式クレーンの資格を持っていると強みになりますね。
また積込・荷扱い責任者など、他業務に移る場合にも一役買いますよ。
⇒取得費用の相場はおよそ3~5万円ほど
作業系資格でスキルアップ
玉掛け作業者
安全のために必要です!
玉掛けとは、クレーンなどのフックにワイヤーなどの吊り具を用いて、荷物を掛け外しすることです。
この玉掛けをするのに必要なのが、「玉掛け作業者」になります。
荷物の重さにかかわらず、クレーン等の能力が1トン以上の場合には、玉掛け技能講習及び玉掛け特別教育を修了した者と定められています。(労働安全衛生法)
前項でも説明しましたが、移動式小型クレーン(ユニック車)やその他のクレーンにも、この玉掛け作業者の資格は必要です。
トラックドライバーでフォーク・ユニック・玉掛けがあれば、とても心強いですね!
⇒取得費用の相場はおよそ2万円前後
その他の資格
危険物取扱者 乙種第4類
通称「乙4」ですね。
聞いたことがある人も多いかもしれません。
この危険物取扱者 乙種第4類は、上記のような特別講習や、技能講習といったものではなく、国家資格となるので、国家試験に合格しなければなりません。(合格率30~40%くらい)
大型自動車免許と合わせるとタンクローリー、けん引免許もあればトレーラー型のタンクローリーが運転でき、引火性液体(ガソリン、灯油、軽油、エタノールなど)の移送が出ます。
このように、少々難易度が高いので、その分一般的なトラックドライバーより、タンクローリーの方が収入が高いこともあります。
また、危険物取扱者 乙種第4類は、他業種でも需要があり、ビルなどの建物管理や、工場などの危険物取扱者など、転職にも有効と言えます。
⇒取得費用の相場はおよそ1~3万円ほど
内勤やステップアップを目指す資格
運行管理者
安全運行のために重要な資格です
運行管理者とは、読んで字の如く、運行を管理するものです(そのまま笑)
ウィキペディアでは
運行管理者の職務は
『道路運送法』、『貨物自動車運送事業法』に基づいて、事業用自動車の運転者の乗務割の作成、休憩・睡眠施設の管理、運転者の指導監督、点呼による運転者の疲労・健康状態等の把握や安全運行の指示など、事業用自動車の運行の安全を確保するための業務を行う。また、自動車運送事業者(貨物軽自動車運送事業者を除く)は、一定の数以上の事業用自動車を有している営業所ごとに、一定の人数以上の運行管理者を選任しなくてはならない。
運行管理者は、複数の営業所の運行管理者を兼務することはできない。
引用元:Wikipedia
というように、運送業務で重要な資格となっています。(国家資格)
こちらも難易度が高く(合格率30~40%)、そもそも誰でも受験できるわけではありません。
実務経験1年以上か、指定機関で基礎講習を受講することが必要です。
ただ、基礎講習受講者は、運行管理補助者にもなれますので、受講しておくといいかもしれません。
運行管理者を合格しておけば、将来会社から選任され、配車係や運行管理者としてステップアップする道が開ける可能性がありますよ。
⇒取得費用の相場はおよそ1~3万円ほど
資格まとめ
いかがでしたか?
どれもこれも持っていて損はない、むしろ重宝する資格ばかりですね!
もちろん他にも役立つ資格はあると思います。
まずは今回紹介した資格たちを参考にして、今後のあなたの躍進に役立ててください。
ではでは!
ご安全に!
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